昨日、児童・生徒の自殺が過去最多になった というニュースが報じられました。
記事によると、さまざまな要因が関係しており、相談できない子どもたちのための「寄り添わない支援」 も必要と指摘されています。
この深刻な現実に対して、私たち大人は何ができるのでしょうか?
そして、子どもたちが言葉にできないSOSをどうすれば受け止められるのでしょうか?
1. 言葉にできないSOSを見逃さないために
子どもたちは、大人のように**「言葉で助けを求める」** ことができるとは限りません。
むしろ、絵や行動、表情に無意識のうちにSOSを表している ことが多いのです。
私はこれまで、「子どもの絵」心理カウンセラー として、
絵の中に現れる子どもたちの心の声を読み解く活動 を続けてきました。
例えば…
- 暗い色ばかり使う
- 同じモチーフを何度も描く
- 自分自身を小さく描く
こうした表現には、言葉にならない心の叫び が隠されていることがあります。
もし、子どもの近くに「絵を通じて心の状態を読み取れる人」がいたら、
もっと早い段階で気づき、サポートできるかもしれません。
私は本気で、子どもの絵を読み解ける心理カウンセラーを、学校や幼稚園など子どもたちの身近な場所に配置すること を考えています。
2. 「寄り添わない支援」も必要?
今回の報道では、「寄り添わない支援」が必要だという指摘もありました。
「寄り添う支援」というと、
- 相談窓口を作る
- 話を聞く場を提供する
- カウンセリングを行う
などが思い浮かびますが、これは 「助けを求められる子ども」 に有効な支援です。
しかし、相談すらできない子どもたち にとっては、これだけでは十分ではありません。
「寄り添わない支援」とは、
子どもが自分から助けを求めなくても支援につながる仕組み を作ること。
例えば…
✔ 子どもが無理に話さなくてもいい環境を作る(遊びやアートを通じた心の表現)
✔ 大人が子どもの変化に気づきやすい仕組みを作る(学校・家庭でのチェック体制)
✔ 先生や親以外の第三者が関われる場を増やす(カウンセラー、地域支援者の配置)
子ども自身が助けを求めなくても、大人が気づき、支えられる仕組みを考えることが大切 だと感じます。
3. 私たち大人にできること
では、私たち大人は 今、何ができるのか?
💡 ① 子どもの表現に注目する
- 絵や遊び、行動から、子どもが抱えているものを感じ取る。
- 「最近、ちょっと元気がないな」「なんだか変わったな」と思ったら、さりげなく見守る。
💡 ② 無理に話させない環境を作る
- 「何かあった?」と詰め寄るのではなく、「話したくなったらいつでも聞くよ」と伝える。
- 遊びや絵、音楽など、言葉以外の方法で気持ちを表現できる場を用意する。
💡 ③ 相談しやすい大人を増やす
- 学校や家庭以外でも安心して話せる大人がいることが大切。
- カウンセラーやスクールソーシャルワーカー、地域の支援者がもっと身近な存在になる仕組みが必要。
💡 ④ 社会全体で子どもを支える意識を持つ
- 「子どもは親や先生が守るもの」と決めつけず、地域や社会全体で見守る。
- 小さな変化に気づいたときに「もしかして…」と感じる感覚を持つ。
4. 未来のためにできること
子どもたちが**「生きることがつらい」** と思わない社会を作るために、
今、私たち大人ができることは何か?
その答えは、すぐに見つかるものではないかもしれません。
でも、まずは 「子どもたちのSOSを見逃さない」 ことが大切です。
私自身は、「子どもの絵」心理カウンセラーの配置 を本気で考え、
絵を通じて子どもの心を読み解き、言葉にならないSOSを受け取る仕組み を作りたいと思っています。
「何かできることはないか?」 と思っている方がいたら、
ぜひ、一緒に考えていけたら嬉しいです。
私たち大人にできることを、もう一度見つめ直してみましょう。
去年1年間の自殺者数 児童・生徒は527人 過去最多に 子ども支援の模索も【不安や悩み抱える人の相談窓口】 | NHK | 厚生労働省