人事ご担当のみなさま、こんにちは。
岡山県を中心に企業研修や人材育成に関わるお仕事をしています、MORE+阪本です。
人事ご担当のみなさんは、人に説明する機会が多いと思います。
伝わる説明、伝わらない説明、どっちが良いですか。
もちろん、伝わる説明ですよね。
みなさんは、既に、日頃から伝わる説明を意識していらっしゃるので今更かもしれません。
でも、皆さんがお話する相手の方の話や説明はどうでしょうか。
伝わる話と伝わらない話では、何が違うんでしょうね。
今日は、「伝えるの下手って言う人やってみて!」
そんな思いでお伝えします。
【言葉で模写するワーク】
先日、対話型鑑賞ファシリテーターの勉強会で「言葉で模写」するワークを行いました。
「もっと作品をしっかり見よう」がテーマでした。
・二人1組になります。
・一人は作品について説明します。
・もう一人は、その説明を聞いて作品を模写していきます。
この人には作品が見えないようにして、聞いたことを描いてもらいます。
質問はできません。聞いたことだけを頼りに描いていきます。
さて、どんなことが起きるでしょうか。
【説明を聞いて描くと】
私の描いた作品です。(笑わないでね。絵が下手なのはお許しください)
原画と答え合わせをしたところ、配置はほぼ同じです。
大きく違うところが3つあります。
①手に持っている花の種類
②オウム(一応オウム)の尻尾の位置やからだの向き
③左下にある抽象的な物と言う説明からイメージしたもの
【観ていない時のイメージ】
具体的な違いは、
①説明では、「手には花をもっています」
・原画ではふんわりした薔薇のように開いている花が描いてあります
・私は、ひまわりのような横に向いて開いて見える花を描きました。
②説明では、「左側のオウムの尻尾は左を向いています」
・原画では、左側のオウムの尻尾はたれさがるように左側を向いています。
・私は、上に向いた尻尾を描きました。
③説明では、「左側の下半分は抽象的な物が置いてあります」
・原画では幾何学的な四角い物がいくつか並んでいます。
・私は、抽象的な物のイメージができず、丸と三角、四角を描きました。
【あなたのイメージは?】
みなさんは、「左を向いている女性を描いてください。」といわれた時に、どのように描きますか。
・顔だけ左向き?
・全体的に左を向いている?
・左って向かって左?それとも描かれた人の左側?
ちょっと考えてみてくださいね。
私は鼻の位置に迷いました。
原画はほぼ左に向いた横顔。
左目しか見えないですね。
こんな風に、自分が直接目で見ていることをわかりやすく正しく伝える、理解してカタチにしてもらう
というのが、どれだけ難しいことかわかります。
【伝える時に大事なこと】
観たまま、思ったままを伝えるのには、事実をできるだけ具体的に伝える。
そのための言語化がとても重要になることにお気づきのことと思います。
では、見えないもの、自分の頭の中にあることを伝えるのはどうでしょうか。
きっともっと難しいことのように思えます。
でも、これにもいくつかの方法があります。
これについては、改めてお話させていただきます。
まず、一度、「言葉で模写」をお試しください。
たくさんの気づきと出会える楽しいワークになること間違いなしです。
参考:模写の原画:川口軌外「鸚鵡と少女」ご案内します。
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