週末は、まさに桜日和でしたね。
青空にやわらかく咲く花びら、
ようやく春が来たなぁと心がゆるみました。
寒さに肩をすくめていた毎日から、
少しずつコートも軽くなって、
自然と気持ちもやさしくなれる。
そんなこの時期が、私は1年でいちばん好きです。
でも――
桜が咲けば、すぐに散り、
春が来たと思ったら、あっという間に「暑いね」が口ぐせに。
季節は、待ってくれません。
ほんの少し前まで、「早く春にならないかな」と思っていたのに、
気づけばもう、半袖の準備を考えるようになる。
日本には、四季という美しいリズムがありました。
春夏秋冬、それぞれの空気の匂いや風の音があって、
心の季節も、それに合わせて動いていたように思います。
けれど今は、気候も社会も、変化のスピードがとても早く、
春と秋の「ちょうどよさ」が、どんどん短くなってきているような気がします。
だからこそ、
ほんのわずかな季節のやさしさを、
ちゃんと味わいたい。
桜を見て「きれいだな」と思える心、
やさしい風に「気持ちいいな」と感じられる時間。
それは、きっと今を生きている証。
春は、私たちの感性をそっと目覚めさせてくれる季節です🌸
どうかこの短い春を、
大切に過ごせますように。