WHYをどう伝えるか3つのコツ

― 社員に届く伝え方の具体 ―


前回の投稿で
「人はWHYで動く」というお話をしました。

では、そのWHYをどう伝えれば届くのか。
ここがとても大切なポイントです。

どれだけ想いがあっても、伝え方によっては届きません。
逆に、少しの工夫で一気に届くこともあります。

今日は、社員に届くWHYの伝え方を3つご紹介します。


コツ① 抽象で終わらせない

よくあるのが、抽象的なWHYです。

たとえば
「お客様のために」
「会社の成長のために」

もちろん大切な言葉ですが、それだけでは届きにくいことがあります。
なぜなら、自分ごとになりにくいからです。

大切なのは、具体にすることです。

「この仕事で誰が助かるのか」
「どんな場面で役に立っているのか」

ここまで落とし込むことで、伝わり方は大きく変わります。


コツ② 相手の言葉にする

同じ内容でも、言葉が違うだけで届き方は変わります。

経営者の言葉と現場の言葉は違います。
だからこそ、相手が普段使っている言葉に合わせることが大切です。

「わかる言葉」で伝える。

それだけで受け取り方は大きく変わります。


コツ③ 日常に落とす

WHYは、日常とつながったときに初めて届きます。

「お客様のために」という言葉も、
「今日のこの対応が、お客様の安心につながる」と伝えると、ぐっと身近になります。

「この一言で、相手の気持ちが変わるかもしれない」
そんなふうに、目の前の行動と結びつけることが大切です。

そうすることで、考え方が行動に変わっていきます。


実際の現場で意識していたこと

以前、私が現場で大切にしていたことがあります。

支店全員で予算を達成するために、
年初の段階で必ずメンバー全員に説明をしていました。

・なぜこの予算を目指すのか
・なぜスタートダッシュが重要なのか
・毎月の予算との関係やズレがどう影響するのか

こうした背景をしっかり共有した上で、

日々の動き方についても、自分の考えを具体的に伝えていました。

すると、メンバーの動きが変わります。

ただ指示されたから動くのではなく、
「なぜそれをやるのか」を理解した上で行動するようになります。

結果として、やらされ仕事ではなくなり、
自分ごととして取り組む空気が生まれていきました。


子どもの絵と同じことが起きている

子どもの絵も同じです。

気持ちは、そのまま伝わるわけではありません。
色や形として表現されることで、はじめて見えるようになります。

大人のコミュニケーションも同じです。
想い(WHY)を、そのままではなく、伝わる形にする必要があります。

その違いが、届くかどうかを分けます。


まとめ

WHYを伝えるときに大切なのは、次の3つです。

・抽象で終わらせない
・相手の言葉にする
・日常に落とす

想いは、そのままでは届きません。
伝わる形にしてはじめて届きます。

だからこそ、「どう伝えるか」を意識することが大切です。
それだけで、関わり方は少しずつ変わっていきます。


少しだけ正直な話

ここまでお伝えしましたが、
私自身もなかなかできていないと感じることがあります。

忙しい日々の中で、つい「伝えること」に意識が向いてしまう。
そんなこともあります。

それでも、少し意識するだけで関わり方は変わっていく。
そう感じています。

完璧でなくても大丈夫。
意識することが大切だと思っています。


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