休みの日くらい、「役に立つ人」でいなくていい
~シルバーウィークは、役割を外して自分に戻る時間に~
シルバーウィークが始まりました。
お休みの方もいれば、お仕事の方もいらっしゃると思います。
働く人の休み方について考えてみると、休日だからといって、本当に休めているとは限らないのかもしれません。
まとまったお休みになると、
「どこかへ行こう」
「家族との時間をつくらなきゃ」
「普段できないことを片づけよう」
そんなふうに、つい予定を入れたくなるものです。
でも今年のシルバーウィークは、少し違う過ごし方を考えてみませんか。
何かをするための休みではなく、
いつもの「役割」を少し外すための休み。
そんな時間があってもいいと思うのです。

私たちは、いくつもの「役」を持って生きている
会社では、
上司として。
部下として。
先輩として。
後輩として。
家に帰れば、
親として。
夫や妻として。
子どもとして。
地域や友人との関係の中にも、それぞれの役割があります。
そして真面目な人ほど、その役割をきちんと果たそうとします。
「迷惑をかけてはいけない」
「ちゃんとしなきゃ」
「自分がやらなきゃ」
そうやって、知らないうちにずっと誰かのために動いている。
もちろん、役割を持つことが悪いわけではありません。
誰かに必要とされることが、力になることもあります。
でも、ときどき思うのです。
その役割を全部外したときの「私」は、ちゃんと休めているだろうか。
管理職も、休みの日まで管理職でなくていい
長く管理職をしていた私自身も、仕事をしているときは常に何かを考えていました。
数字のこと。
お客様のこと。
部下のこと。
明日の予定。
来月のこと。
仕事から離れているはずなのに、頭の中では仕事が続いている。
管理職になると、自分の仕事だけではなく、人のことまで考えるようになります。
責任があるから当然、と言えばそうなのかもしれません。
でも、
休むことまで仕事の延長にしなくていい。
頑張り続けるだけではなく、ときには立ち止まって自分自身を振り返ることも大切です。
以前の記事では、管理職が9月を迎える前に持ってほしい「振り返る時間」についても書きました。
「休みの間に、これからのことを整理しておこう」
「連休明けに困らないように準備しておこう」
それも大切ですが、ときには、
何も考えない。
働く人の休み方に正解はありません。
何もしない時間も、自分にとって必要な休日の過ごし方だと思います。
働く人の休み方、「自分のため」って何をすればいい?
「自分のために過ごしてください」
と言われても、
ずっと誰かのために頑張ってきた人ほど、
「何をしたらいいんだろう?」
となるかもしれません。
特別なことをする必要はないと思います。
朝、少しゆっくり起きる。
好きなものを食べる。
読みたかった本を読む。
猫とゴロゴロする。
散歩する。
昼寝する。
何もしない。
そして、
「今日は何がしたい?」
と、自分に聞いてみる。
普段、部下や家族には
「大丈夫?」
「どうしたい?」
と聞いていても、
案外、自分には聞いていないものです。
休むことは、怠けることではない
私たちは「頑張ること」には理由をつけやすいのに、
「休むこと」には、なぜか理由を求めてしまいます。
疲れているから。
明日から頑張るため。
体調を整えるため。
もちろん、それもいい。
でも、
休むことに、理由なんてなくてもいいのではないでしょうか。
何かのために休むのではなく、
ただ、自分の時間を過ごす。
それだけでもいいと思います。
働く人の休み方を考えるとき、私は「休んだあとに、もっと頑張るため」と理由をつけなくてもいいのではないかと思います。
働いていると、つい自分のことは後回しになってしまいます。
厚生労働省の「こころの耳」でも、こころとからだを良好な状態に保つために、
自分自身の状態に意識を向け、必要なケアをすることの大切さが紹介されています。
休むことも、自分を大切にすることの一つなのだと思います。
「何者でもない自分」に戻る時間
会社では肩書きがあります。
家庭にも役割があります。
でも、その前に、
私たちは一人の人です。
誰かの期待に応えなくてもいい。
誰かの役に立たなくてもいい。
成果を出さなくてもいい。
そんな時間が少しあることで、
また誰かと向き合える余白が生まれるのかもしれません。
シルバーウィーク。
予定がいっぱいの方も、
特に予定がない方も、
仕事の方も。
働く人の休み方は、人それぞれです。
ほんの少しでも、
「誰かのため」ではなく
「自分のため」に使う時間をつくってみませんか。
上司でもない。
部下でもない。
親でもない。
誰かを支える人でもない。
ただの「私」に戻る時間。
そして休みが終わったとき、
「さあ、また頑張らなくちゃ」
ではなく、
「ちょっと休めたな」
と思えたら、それで十分。
このシルバーウィークが、
皆さんにとってそんな時間になりますように。
