切り替えが苦手なあなたへ
~ 頑張るより、脳の仕組みを知ることが近道かもしれない ~
「今日は、これをやろう。」
そう決めていたのに、
メールを返して、
電話に対応して、
LINEの返信をして、
ちょっとした雑事を済ませているうちに、
気づけば夕方。
「今日も思うように仕事が進まなかった…。」
そんな日、ありませんか。
実は最近の私がそうです。
やりたい仕事はたくさんあるのに、
雑事が次々と入り、
気持ちも切り替えられない。
しかも、
雨の日が続いて、
なんとなく気分までどんより。
「集中できない自分はダメなのかな。」
そんなことを思ってしまう日もありました。
でも、少し調べてみると、
それは意志の弱さだけではないことを知りました。
心理学や認知科学では、
人は作業を切り替えるたびに、
脳がエネルギーを使うことがわかっています。
これを
「スイッチングコスト」
と呼びます。
メールから電話。
電話から会議。
会議から資料作成。
そのたびに、
脳は新しい情報へ切り替える準備をしています。
つまり、
「集中できない」のではなく、
「脳が疲れている」
ということもあるのです。
さらに、
この時期は気圧や湿度の影響で、
自律神経が乱れやすい季節です。
頭が重い。
眠い。
やる気が出ない。
集中できない。
そんな日が続くのも、
決して珍しいことではありません。
だから私は、
「もっと頑張ろう。」
ではなく、
「まず整えよう。」
そう考えるようになりました。
例えば、
仕事を始める前に、
温かいコーヒーを淹れる。
お気に入りの音楽を流す。
机の上を3分だけ片づける。
そして、
「今日は5分だけやってみよう。」
と決める。
たったそれだけで、
不思議と気持ちが切り替わることがあります。
もう一つ、
私が大切にしていることがあります。
それは、
頭の中を空っぽにすること。
「あれもしなきゃ。」
「これも忘れないように。」
そんなことが頭の中をぐるぐる回っていると、
脳はずっと働き続けています。
だから私は、
思いついたことを全部紙に書き出します。
すると、
脳は
「忘れなくていい。」
と安心するそうです。
これだけでも、
集中しやすくなることがあります。
そして最近、
私が一番意識していることがあります。
それは、
「今日は、この一つができたら100点。」
と決めることです。
全部終わらなくてもいい。
一歩でも進めば十分。
そんなふうに考えるようになってから、
少し心が軽くなりました。
人材業界で30年間、
たくさんの方とお話ししてきました。
成果を出し続ける人は、
いつも全力で走っている人ではありません。
自分の調子に気づき、
上手に切り替え、
自分なりのリズムをつくっている人でした。
子どもたちも同じです。
集中できない時に、
「頑張りなさい。」
と言われるより、
少し環境を変えるだけで、
驚くほど力を発揮することがあります。
人は、
環境が整うと、
本来の力を発揮しやすくなるのです。
だから今日、
もし思うように仕事が進まなかったとしても、
自分を責めないでください。
「今日は頑張れなかった。」
ではなく、
「今日は整える日だった。」
そう考えてみてもいいのかもしれません。
人生には、
頑張る日もあれば、
整える日もあります。
どちらも、
未来の自分に必要な時間です。
だから私は、
焦らず、
自分のペースで歩いていこうと思います。
そして明日も、
「今日は、この一つができたら100点。」
そんな気持ちで、
一歩ずつ進んでいきたいと思います。
研修・講座のご案内
私は企業や保育・教育現場で、
心理的安全性やコミュニケーションだけでなく、
「人が本来の力を発揮できる環境づくり」
についてもお伝えしています。
人は変えようとするより、
安心できる環境を整えることで、
自然と力を発揮できるようになります。
管理職の関わり方も、
子どもへの接し方も、
大切なのは「頑張らせること」ではなく、
その人が安心して力を出せる環境をつくること。
そんな視点を、研修や講座を通してお伝えしています。
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