手放したからこそ、出会えた人生がある
~ 大切なものを選ぶということ ~
「手放す」
という言葉を聞くと、
何かを失うことのように感じるかもしれません。
でも私は、
手放すことは、
本当に大切なものを選ぶことだと思っています。
明日、
「手放す」をテーマにお話しする機会をいただきました。
その準備をしながら、
私が人生で一番大きく手放したものは何だっただろうと考えていました。
答えはすぐに浮かびました。
30年間続けた仕事です。
私は26年間、
大阪や東京で働いていました。
父や母と離れて暮らし、
実家へ帰るのは年に数回。
一度帰っても2〜3日ほど。
一年を通しても、
一緒に過ごす時間は10日ほどでした。
26年間で計算すると、
260日くらい。
一年にも満たない時間です。
その頃は、
仕事が大好きでした。
夢もありました。
責任ある仕事も任せていただき、
本当に充実した毎日でした。
でもある日、
母の介護を考える中で、
ふと、
「母と過ごせる残り時間」
を数えてみたのです。
もし仕事を続けたら、
今までと同じように、
一年に10日ほどしか一緒に過ごせない。
でも、
仕事を手放せば、
365日、
母と一緒に過ごすことができる。
母はあと何年生きられるのだろう。
そう考えた瞬間、
私の心は決まりました。
もちろん、
簡単な決断ではありませんでした。
30年間積み上げてきたキャリア。
大好きだった仕事。
収入。
仲間。
肩書き。
たくさんのものを手放しました。
でも、
不思議と後悔はありませんでした。
「十分頑張った。」
「今度は親孝行をしよう。」
そう思えたからです。
そして今、
振り返ると、
あの時手放したからこそ、
今の私があります。
母の介護をする中で、
アートと出会いました。
心理学と出会いました。
子どもたちの絵と出会いました。
子どもたちを支える保護者や保育士さん、
先生方とのご縁が生まれました。
企業では、
働くお父さん、お母さんが安心して働ける環境づくりを考えるようになりました。
会社員だった頃には、
想像もしなかった人生です。
心理学者ユングは、
人生の後半は、
「本当の自分を生きる旅」
だと考えました。
人生には、
何かを積み重ねる時期もあります。
でも同時に、
何かを手放すことで、
新しい人生が始まる時期もあります。
手放すことは、
失うことではありません。
次の人生に必要なものが入ってくるための、
余白をつくることなのかもしれません。
もちろん、
私は今でも思います。
あの時、
あの決断でよかったのだろうか、と。
でも、
母と過ごした時間を思い返すたびに、
答えは変わりません。
あの時間は、
何にも代えられない宝物でした。
そして、
その時間があったからこそ、
今の活動があります。
もし今、
何かを手放すことに迷っている方がいたら、
自分に問いかけてみてください。
「私は、本当に大切にしたいものは何だろう。」
答えは、
人それぞれ違います。
でも、
その答えは、
きっと自分の心が知っています。
私は、
キャリアを手放しました。
でも、
人生を手放したわけではありません。
むしろ、
あの決断があったから、
今の人生に出会うことができました。
だから私は、
手放すことは、
終わりではなく、
新しい人生の始まりなのだと思っています。
研修・講座のご案内
私は企業や保育・教育現場で、
心理学やアートを通して、
「本当に大切なものに気づくこと」
「人が安心して自分らしく働ける環境づくり」
をテーマに研修や講座を行っています。
仕事も人生も、
選択の連続です。
その選択に正解はありません。
だからこそ、
自分らしい答えを見つけられる人を増やしていきたい。
そんな想いで活動を続けています。
🌿 社員が辞めない組織づくり研修
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