私が尊敬する人たちに共通する「理解力」
~ なぜあの人たちはいつも好意的に受け取れるのだろう ~
先日のブログで、
「人は事実ではなく解釈で会話している」
というお話を書きました。
同じ言葉を聞いても、
人によって受け取り方は違います。
ある人は応援と受け取る。
ある人は批判と受け取る。
ある人はアドバイスと受け取る。
ある人は否定と受け取る。
事実は同じでも、
解釈によって意味は大きく変わります。
そして私は最近、
あることに気づきました。
私がこれまで出会った尊敬する上司やクライアントには、
共通点があったのです。
それは、
「好意的に理解しようとする姿勢」
でした。
私は昔から、
思ったことをそのまま口にしてしまうことがあります。
言葉が足りないこともあります。
説明が上手とは言えません。
誤解を招くような言い方をしたことも、
きっとたくさんあったと思います。
でも、
私が尊敬する人たちは、
その言葉だけで判断しませんでした。
「それはどういう意味?」
「本当に伝えたいことは何?」
そんなふうに、
言葉の奥にある思いを理解しようとしてくれました。
もちろん、
何でも賛成してくれたわけではありません。
間違っている時は教えてくれる。
方向が違う時は修正してくれる。
でも、
最初から悪意がある前提で見ない。
そこが大きな違いだったように思います。
私たちはよく、
「伝え方が大事」
と言います。
もちろんその通りです。
でも実際には、
どれだけ丁寧に伝えても、
受け取る側の経験や価値観によって、
意味は変わってしまいます。
例えば、
「期待しています」
という言葉。
ある人は
「うれしい」
と受け取ります。
ある人は
「プレッシャーだ」
と受け取ります。
事実は同じです。
違うのは解釈です。
つまり、
コミュニケーションとは、
伝える力だけで成立するものではありません。
受け取る力も同じくらい大切なのです。
心理学では、
相手の立場に立って理解しようとする姿勢を
「エンパシー(共感的理解)」
と呼びます。
これは同情することではありません。
ただ賛成することでもありません。
相手の見ている景色を理解しようとする姿勢です。
私が出会った尊敬する人たちは、
まさにこのエンパシーを持っていました。
だから安心して話ができた。
だから挑戦できた。
だから失敗しても立ち上がれたのだと思います。
私は人材業界で30年間仕事をしてきました。
その中で、
たくさんの上司やクライアントに支えていただきました。
新しい事業を立ち上げる時。
新しいサービスを始める時。
難しい案件に挑戦する時。
いつも声をかけていただきました。
もちろん、
新しいことにトラブルはつきものです。
うまくいかないこともあります。
失敗もあります。
でも、
私がご縁をいただいた方々は、
責任追及から始めるのではなく、
解決から考える人たちでした。
「誰が悪いか」
ではなく、
「どうしたら良くなるか」
を考える。
私はそんな姿勢に何度も救われました。
今思うのです。
好意的に受け取れる人は、
性格が良い人というだけではなく、
相手を理解しようとする人なのではないかと。
決めつけることは簡単です。
でも、
理解しようとすることは簡単ではありません。
時間もかかります。
エネルギーも必要です。
それでも、
理解しようとする人の周りには、
自然と人が集まります。
安心して話ができるからです。
失敗を恐れず挑戦できるからです。
自分らしくいられるからです。
私は保育の現場でも、
企業の現場でも、
同じことを感じています。
子どもも大人も、
理解されると安心します。
安心すると話せるようになります。
話せるようになると、
本来の力を発揮できるようになります。
だから私は、
評価する前に理解したい。
指導する前に理解したい。
結論を出す前に理解したい。
そう思っています。
コミュニケーションを円滑にするために、
私たちは話し方や伝え方を学びます。
もちろんそれも大切です。
でも同じくらい、
受け取り方を磨くことも大切なのではないでしょうか。
相手を理解しようとする姿勢。
好意的に解釈しようとする姿勢。
決めつけずに話を聞く姿勢。
その積み重ねが、
信頼関係を育てていくのだと思います。
私が尊敬する人たちの共通点は、
頭の良さでも、
役職の高さでもありませんでした。
相手を好意的に理解しようとする姿勢でした。
そしてそれこそが、
信頼の始まりなのだと思っています。
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