悩みがなくならないのは、なぜだろう
~ 心理学が教えてくれる「心との付き合い方」~
悩みのない人なんて、
本当はいないのかもしれません。
今日の夕飯を何にしよう。
子どものこと。
仕事のこと。
将来のこと。
人間関係。
健康。
お金。
人生には、
小さな悩みもあれば、
眠れなくなるほど大きな悩みもあります。
そして、
同じ出来事でも、
悩みになる人もいれば、
あまり気にならない人もいます。
この違いは何なのでしょうか。
私は人材業界で30年間、
たくさんの方のお話を伺ってきました。
その中で感じたのは、
人は出来事そのものに悩んでいるというより、
その出来事をどう受け止めるかで苦しくなることが多いということです。
例えば、
異動を
「チャンス」と感じる人もいれば、
「不安」と感じる人もいます。
失敗を
「経験」と思える人もいれば、
「自分はダメだ」と思ってしまう人もいます。
同じ出来事でも、
心の受け止め方によって、
感じ方は大きく変わります。
心理学者のユングは、
人は悩みや葛藤を通して成長すると考えました。
悩みは、
できれば避けたいものです。
でも、
その悩みの中に、
「本当は自分が何を大切にしたいのか」
というヒントが隠れていることがあります。
だから、
悩みは敵ではなく、
自分自身を知るためのメッセージなのかもしれません。
私自身も、
これまで何度も悩みました。
仕事が思うように進まない。
自信をなくす。
このままでいいのだろうか。
そんなふうに立ち止まったこともあります。
でも振り返ると、
その時に考えたこと、
迷ったこと、
悩み抜いた時間があったからこそ、
今の私があります。
だから最近は、
悩みがなくなることより、
悩みとどう付き合うかの方が大切なのではないかと思っています。
一人で抱え込まないこと。
誰かに話してみること。
少し休むこと。
紙に書き出してみること。
そして、
「今の自分は何を感じているのだろう」
と心に問いかけてみること。
そんな小さな時間が、
心を少し軽くしてくれることがあります。
子どもたちも同じです。
言葉で悩みを伝えられない子どもは、
絵や遊び、
表情や行動で気持ちを表現することがあります。
だから私は、
子どもの絵を大切にしています。
大人も子どもも、
心は「気づいてほしい」とサインを送っています。
悩みがあることは、
決して弱さではありません。
それだけ真剣に生きているということです。
大切なのは、
悩みをなくすことではなく、
悩みと上手に付き合いながら、
少しずつ前へ進んでいくこと。
私はそう思っています。
研修・講座のご案内
私は企業研修や保育・教育現場で、
心理学やアートを活用した「気づき」の研修を行っています。
また、「子どもの絵」心理カウンセラー養成講座では、
子どもたちの言葉にならない心のサインに気づく視点をお伝えしています。
悩みをなくすことはできなくても、
その人の心に寄り添える人は増やすことができます。
そんな社会を目指して活動しています。
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